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典太
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典太は治らない?持病を持っています。

その名はデスモイド。

類腱種とも呼ばれる腫瘍の一種です。

珍しい腫瘍。女の人に多く、腹膜にできることが多い。

手や足の間接部に発症するのは稀。

宝くじにあたるような確立らしいですけどね。

この腫瘍が若年男性に発症し、手足の関節にできるケースはwww

典太の場合、左足のふくらはぎから膝の裏にかけて150針近い傷が。

冬のこの時期寒くなると手術した傷が痛みます。

ま、しゃーないですけどね。今日は特に痛むので、日記に書いてみようかとw

 

今34歳ですが17歳で発症し、入院は計6回、手術は計7回に至ります。

この腫瘍がいやらしいのは再発率が高いこと。

原発部分を含めて周りをごっそりと切除しないと、細胞が一つでも残っていると

かなり高い確率で再発します。

一番大きいときでソフトボール大のデスモイドを摘出しました。

このときは腫瘍が動脈と静脈を両方巻き込んでいたので、手術は朝9時~よる8時までかかりました。

ほぼ1年ごとに入退院を繰り返していたせいで、

高校の修学旅行も、大学の卒業式も、大学院の修了式も出れませんでした。

大学院前期(マスター)修了時に就職できなかったのもこの腫瘍が原因。

しゃーないとあきらめて博士過程まで行かせてくれた親には感謝しています。

今の典太があるのは親、兄弟、嫁ちゃん、その他エトセトラの皆の温かい協力があったから。
 
そして最後の手術からほぼ1年後にしっかり再発しました。

でもかれこれ10年。ほったらかし。

その時の主治医の先生がアッケラカンとした先生(良い意味でも悪い意味でも外科的な先生)で

「切れば治る。切らなくても治らないがなんら問題ない。典太クン、自分で決めなさい~」
 
博士出るときに就職活動に響くのを嫌って放置することに。

(3年ぐらい手術しないでいいのなら何とかなるかも・・・という甘い考えで)

そのおかげで(博士まで行ったことで結果的に)研究職として働くことができました。

そしてかれこれ10年。ほったらかし。

今も左足のふくらはぎに10cmぐらいのと膝の裏に4cmぐらいのが2個あります。

一生向き合っていく病気?だと思うけどとりあえあず前向きに生きてます。


とりあえずデスモイド暦

①高2の17歳で左膝裏に2cmほどのしこりを感じ検査。
 生検の上デスモイドと診断。切除術を受ける。
②18歳再発。浪人中に手術。
③19歳再発。大学1年生の夏に手術。
④20歳再発。大学2年生の夏に手術。
⑤22歳再発。手術。大学の卒業式は入院してました。
⑥24歳再発。手術。大学院の修了式は入院してました。

ま、人間、悩みがなさそうでも必死に生きているということで・・・www
  
 

最初の入院の時の受け持ち見習い看護婦さんが

嫁ちゃんだったりしますがね・・・

これも運命・・・
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